News & Column

2021.10.27
ニュース 秀英体

新たに「秀英にじみ初号明朝」を開発、アドビより提供開始

大日本印刷株式会社は、オリジナル書体「秀英体」の開発に明治時代から1世紀以上にわたって取り組んでおり、その時代のニーズに合わせ、またニーズを先取りしながら、常に新しい価値を社会と人々に提供し続けています。今回、活版印刷の風合いの再現が高く評価されている「にじみシリーズ」の新たなラインアップとして、「秀英にじみ初号明朝」を開発しました。


これに伴い、2017年からアドビ株式会社にライセンス提供している「秀英体」ファミリーに、「秀英にじみ明朝」と「秀英にじみ初号明朝」の2書体を追加します。アドビは、この新しい書体を「Adobe Creative Cloud」のフォントサービス「Adobe Fonts」のラインアップに追加し、10月27日より提供します。


DNP トピックス
「オリジナル書体「秀英体」の「秀英にじみ初号明朝」を開発
-「秀英にじみ明朝」「秀英にじみ初号明朝」をAdobe Fontsで10月27日より提供開始 -」

(2021年10月27日)


アドビ
「Adobe Fonts にアドビオリジナル日本語フォント「ヒグミン」や、昭和書体など、魅力溢れるフォントが多数追加」
(2021年10月27日)






「秀英にじみ明朝」

「秀英にじみ明朝」は、「にじみシリーズ」第1弾として開発した書体です。DNPが100年以上にわたって活版印刷で使用してきた「秀英体」が、印刷した紙の上でどのように表現されているか細かく分析し、その結果を“にじみ効果“として付与する専用プログラムを独自開発しました。このプログラムで「秀英明朝」に対して画像処理を行った上で、自然な“にじみ感”が出るよう、1字1字丁寧に調整を加えて完成させました。紙とインクの質感を思わせるような柔らかい表情を持ち、和菓子や工芸品、手作り品のパッケージなどで日本の伝統や美、レトロ感を演出する際などに最適です。


「秀英にじみ初号明朝」

秀英体の魅力がわかりやすい代表的な見出し用書体である「秀英初号明朝」に、活版印刷のようなインクの“にじみ効果”を持たせました。書籍・ポスター・Webサイトのタイトルや小見出しなど、大きな文字サイズで利用した際に良く映えるよう、“にじみ効果”の「太らせ量」や「ゆらぎ量」を調整しました。その“にじみ効果”が、「秀英初号明朝」の凛とした表情に柔らかくレトロな雰囲気を与え、より味わいある表現を演出しています。


また、「秀英にじみ初号明朝」は、アドビが開発する新書体「ヒグミン」と連動させて、「太らせ量」や「ゆらぎ量」を調整しており、「ヒグミン」の仮名と組み合わせる漢字書体としての利用も推奨されています。


●ヒグミンフォントパック

https://fonts.adobe.com/collections/higumin-font-pack






フォーマットはOpenTypeで、文字セットはAdobe-Japan1-3(9,354字)です。「Adobe Creative Cloud」のフォントサービス「Adobe Fonts」で提供します。
※新元号の合字グリフ「令和」に対応する新しい規格(Adobe-Japan1-7)に対応します。





遂に!にじみシリーズに「秀英初号明朝」が加わりました。

Adobe Fontsには、秀英体にじみシリーズから「秀英にじみ明朝」「秀英にじみ初号明朝」の2書体が加わり、秀英体ファミリーのうち19書体22フォントをお使いいただけるようになります。
パワーアップした秀英体ファミリーを、これからも様々なシチュエーションでご愛顧ください!